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zoom RSS 童話アップします! にじがかかったうさぎとかめ

<<   作成日時 : 2015/03/11 10:54   >>

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童話

    にじがかかったうさぎとかめ


                                                くまのあきこ

 
 うさぎさんはあさいちばんに、うちじゅうのそうじをします。


 はたきでほこりをパタパタパタ。モップでゆかをキュッキュッキュ。

トイレとおふろはたわしでゴシゴシゴシ。


 そうじとせんたくで汚れた水は、長いホースをつたって、うらの川へながします。


 いえ中のゴミはぜーんぶ、まどから外へポイポイポイ。


「わたしのうちはいつだってピッカピカのキラキラよ!」


 うさぎさんは、かがみのようにまぶしいゆかの上をくるくるまわってみせました。


「なんてわたしってきれいずきなの!」


 お気にいりのゆりイスにすわって、ゆったりとハーブティをのみながらうっとりつぶやきました。



 うさぎさんのおとなりにはかめさんがすんでいました。


 かめさんは、あさいちばんに、おにわのそうじをします。


 たけぼうきをもってすみからすみまでゴミひろいをするのです。


「おそとはよごしちゃいけないよ」


 かめさんは口ぐせのようにいいながら、目をさらにして、ゴミひろいをしています。


 あつめたゴミはぜーんぶうちの中へしまこみます。


 かめさんは、おにわでつんだばかりのぶどうをほうばりながら、うっとりしてつぶやきました。


「ほんとにわしときたらなんてきれいずきなんだろう」



 そんなある日、おとなりのうさぎさんのおうちのほうから小バエがすうひきとんできました。


 つぎの日はさらにかずをまし、お気に入りのおにわでゆっくりくつろぐことができません。


「こまったな」


 かめさんはゆっくりとうさぎさんのうちへとむかいました。


「カランコロン」


 うさぎさんのドアのスズがなりました。


 うさぎさんはとってもきげんがわるそうです。


「いったいだれだい、わたしのたいせつなおちゃのじかんをじゃまするものは」


 かめさんはあたまをさげていいました。


「おじゃましてすまないのお。おたくの方から小さな虫がたくさんとんでくるから、なにか心あたりはないかとおもっての」


 うさぎさんは大きなこえでハッハッハッとわらいました。


「このきれいずきなうさぎだよ。虫いっぴきだってうちの中にいやしないさ。あんたのうちはゴミやしきだってうわさだよ。あんたのゴミやしきからやってきたんじゃないのかな」


「おかしいなあ、わしのおにわはとってもきれいなんだがなあ」


 かめさんはくびを長くのばしてかたむけたままかえっていきました。



 かめさんの家の中は、ほんとにゴミの山、山です。


 マスクをしないとほこりでせきこんでしまいます。


 おひるなのにまるでよるみたいです。


 ゴミの山の中には、ソファーとテーブルがおいてありました。


 ゴミの山の中にできた細い道の中をいくとようやくソファーまでたどりつきます。


「ふー、お外をきれいにするのはほんとうにたいへんなものだな」


 かめさんがシャワーをあびようと、じゃ口をひねると、足下がこうずいになってしまいました。


「うわわわ、まいったな」


 はいすい口にはどろどろのへどろがたまっていました。


「ごみは外にはだせんし、どうしたらよいものか…」


 かめさんはすっかりこまりはててしまいました。



よくあさです。


 うさぎさんとかめさんは、たくさんの小バエと、くさいにおいでとびおきました。


 おうちからとびだしたうさぎさんとかめさんは、おたがいかおを合わせました。


「かめさんちだね、ちょっとどうしてくれるんだい」


「いやいや、うさぎさんちだよ。わしは外はとってもきれいにしているんだからね」


 おたがいいっぽもゆずらず、かめさんは、小バエがとんでくるうさぎさんのにわにむかってあるいていきました。


 高いかきねで外から見えないうさぎさんのにわにかめさんがくびを入れておどろきました。


「うわわ、こりゃひどい。ここは大きなゴミばこじゃ。小バエが大発生しているぞ」


 かめさんはひどいにおいにはなをつまみました。


 うさぎさんもあわててのぞき、はなをつまんだままこしをぬかしてしまいました。


「あらまあ、どうしましょう!なんてこと」


 さらに、小バエは、うさぎさんのうらの小川からの方からもやってきています。


 かめさんにうでをかしてもらったうさぎさん、川を見てさらにびっくり。


 川の中は、みるもむざんなどろ川になっていました。


 ハエがうれしそうにとび回っています。


 うさぎさんは、ふとわれにかえりました。


「そういうかめさんのうちの中はいったいどうなっているんだよ」


 うさぎさんはこしをさすりながらかめさんのうちの中へかってにはいりました。


 かめさんはきがつかなかったけれども、うさぎさんはへんなにおいがすることに気がつきました。


 小バエがやってくるのはおくのおふろばです。


 うさぎさんはおふろばのドアをあけてびっくり。


 どろどろの水がドバッと足もとにおそいかかり、ハエがいっせいにとび出てきたのです。


「ギャーたすけて」
 うさぎさんはさけびました。



 かめさんとうさぎさんは、われさきにと、そとへとびだしました。



「かめさん、うちの中をきれいにしたらどうなんだい」


「いやいや、うさぎさん、おそとをきれいにしたらどうなんだい」


「かめさん、うちの中はよごしちゃいけないよ」


「いやいや、うさぎさん、おそとはよごしちゃいけないよ」


 そんないいあいが一時間もつづいていたら、大きなゴキブリが一ぴきあらわれました。


「やあやあ、ゴミでおこまりの、うさぎさんとかめさん。あっしはゴキブリのおやぶんだ。ゴキとよばれてる。あっしがおやくに立てそうだと思ってね」


「ギャー、ゴキブリ!」


 うさぎさんはかめさんのうしろにかくれてしまいました。


 かめさんはおちついています。


「ゴキおやぶんさん、たくさんのゴミでこまっているんだよ。もう手をつけられないじょうたいなんじゃ」


 すると、ゴキおやぶんは、むねをはっていいました。


「おうっ。ゴミのことなら、おいら、虫たちのでばんだぜ。かいけつしてみせましょう」


 うさぎさんとかめさんは、目をかがやかせました。


「ほんとうですか?」


「あっしにうそいつわりはないぜ。だんごむし、アリ、ミミズ、目にみえない小さなびせいぶつ、みんななかまだぜい。みんなで力を合わせるといいんだぜ」


 うさぎさんとかめさんは、手と手をとりあってよろこびました。


「おーい、虫たち、みんな、大しごとだぜ」


 すると、あっというまに、土がもぞもぞともり上がり、たくさんのゴキブリ、ミミズ、アリ、ダンゴムシ、カミキリ虫・・・、目に見えないびせいぶつ、それはそれは、たくさんの虫たちがぞろぞろ列をなして出てきました。


 たくさんの虫たちが目の前にならびました。


「うわー。たすけてー」


 うさぎさんがまたかめさんのかげにかくれてしました。


「うさぎさん、よおくみておこう。わたしたちのためにがんばってくれるんじゃから」


 うさぎさんは、しぶしぶりょうてをおろしました。


「どうぞよろしくおねがいします」


二人はならんであたまを下げました。


「おうっ!」


 虫たちみんながこえをそろえると、ゴキおやぶんにしじされて、ザワザワザワ、ザワザワザワ音をたてながら、うさぎさやのおにわとうらの川、かめさんのおうちの中へとちっていきました。


 ゴミのかたずけがしばらくつづいています。


 うさぎさんとかめさんはなかよくならんで見守りました。


 日がくれて、カラスがなきながらとんでいきました。


 ザワザワザワザワザワザワと音がしました。


 ゴキおやぶんをひっとうに、虫たちがこちらにむかって帰ってきました。


 ゴキおやぶんがいいました。


「おふたりのゴミはすべてきれいにたべました。えいようたっぷりのふんを土の上にしておきました。そこは畑にでもしてくだせえ。きっとおいしいくだものや、やさいができますよ。またいつでもよんでくだせえ。ごちそうさまでした」


 ゴキおやぶんと、後ろにいた虫たちみんな、うさぎさんとかめさんに、ふかぶかとあたまを下げました。


「ああ、なんていっていったらいいか…虫さんたちありがとうございます」


 うさぎさんは、あれほどにがてなゴキブリをさわっていいました。
 かめさんも、


「ほんとうにありがとうございました。またゴミがでたらよろしくおねがいいたましす」
とふかぶかと頭を下げました。



 かめさんは、はじめて、じぶんのおうちの中でくつろぎました。


 すっかりきれいになったソファにすわってまどをあげることができました。


 こんなにおうちの中って明るかったのかしら、とかめさんは思いました。


 まどからは、かめさんがいつも手入れしている、きれいなにわが見えました。


 とおくには山がみえます。きもちよいそよ風も入ってきます。


 こんなにもおうちってきもちがいいんだとかめさんは思いました。


「うちの中をきれいにするってとても気もちがいいものだね」
 かめさんはとってもしあわせそうです。



 うさぎさんは、ゴキおやぶんにいわれたとおり、にわに、やさいとお花をうえました。


 トマト、キュウリ、ぶどう、いちご、大すきなニンジンのなえをうえました。


 かめさんのおにわをまねして、たくさんのお花もうえました。


 高いかきねはとってしまい、かわりにくつろぐことのできるイスとテーブルをおきました。


 きれいになったうらの小川には、小魚たちがもどってきています。


「さかなつりができるぞ!」
 うさぎさんは大よろこびです。


 小川のせせらぎがとてもここちよく、いつまでもそこにすわっていたいぐらいです。


 こんなにも、お外が気もちよいものだったなんてどうして今までわからなかったんだろう、なんてもったいないことをしていたとうさぎさんは思いました。


 天気のよい日は、おにわでおちゃをするようになりました。


 おとなりのかめさんをしょうたいして、お花ややさいのお話なんかもしています。


 うさぎさんがいいました。


「かめさん、わたしがまちがっていたよ。おそともきれいにしなくちゃね」


「いやいや、わたしがまちがっていたよ。おうちの中もきれいにしなければいけないね」


 二人はあたまをかいてわらいあいました。



 ゴミはね、


「虫さんたちたべてください」


とかいた大きなゴミばこをうさぎさんとかめさんがいっしょに作りました。


 ゴミは虫さんたちがせっせとたべています。


 虫たちのふんはもちろん、おにわのひりょうになっています。


 二人のたのしそうなわらいごえがひびいています。



 雨あがり、大きなくっきりとした七色のにじが、二人の家の上にかかりました。

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